ネットワーク通信速度向上チューニング


Windowsのインターネット通信速度を向上させるチューニング方法です。
RWINという値をチューニングすることで通信速度がかなり改善される場合があります。
(環境によっては使用できなかったり、情報に誤りがある可能性もあります。参考程度、自己責任で)

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チューニング概要(RWINとは)

 簡単に言うと、1度にまとめて転送するデータのサイズ(RWIN:TCP Receive Window)値を最適化します。
 Windows7までのデフォルト設定値は、 日本の安定した高速通信環境においては十分なパフォーマンスが出せない値となっています。 この値をチューニングすることで、通信速度を改善できる可能性が高くなっています。 基本的には値を大きくする方向にチューニングしますが、あまり大きくしすぎると 通信のオーバーヘッドが大きくなり、逆に通信が不安定となる可能性もあります。 また、首都圏地域においては効果が薄いようです。



Windows7(&Vista)でのRWINチューニング

 Windows Vista・7において、RWIN値はOSによって自動調整される仕組みとなっていますが、 ある程度 自動調整範囲はユーザ指定が可能となっています。

手順
 @コマンドプロンプト右クリックして、管理者として実行を選択
 Aコマンドプロンプトにて、以下のコマンドを入力
  netsh interface tcp set global autotuninglevel=[設定値]

設定値概要
disabledRWIN値が規定値に固定されます
normalRWIN値が自動拡大されます。 (デフォルト)
highlyrestrictedRWIN値が少し拡大されます
restrictedRWIN値がかなり拡大されます
experimentalRWIN値が極端に拡大されます(注意)


備考
 私の環境(Win7,光回線)では、以下のような結果になりました。(Win7は効果薄・・・)
設定値結果
disabled21Mbps
normal64Mbps
highlyrestricted67Mbps (104%スピードアップ)
restricted61Mbps
experimantal57Mbps




WindowsXPまでのRWINチューニング

 WindowsXPまでのOSにおいては、レジストリにRWIN設定が記述されています。
ここでは手軽に設定値を書き換えできるフリーソフト(DrTCP)を使用する場合の 設定方法を記述しています。

手順
 ソフトを起動し、TCP Recieve WindowにRWIN設定値を入力して、Saveを押すだけ。
 (その他、Black Hole Detection以外はYesに設定しておきましょう)

設定値
 65535の倍数で指定する必要があります。
 ADSLでは、1倍の65535か、2倍の131070程度。
 光回線であれば、2倍の131070か、4倍の262140が適当と言われています。

備考
 私の環境(WinXP,WLAN)では、以下のような結果になりました。(低スペックPCでも効果アリ)
設定値結果
default1.33Mbps
655352.84Mbps
1310704.99Mbps (375%スピードアップ!!)
2621402.41Mbps
5242802.53Mbps




Windows8以降でのRWINチューニング

 OSが完全にチューニングしてくれるようなので、ユーザが設定する必要はありません。




RWINチューニング結果の確認

 以下のWebサイトにて、速度の計測やRWIN値の確認が可能です。

速度計測
 BNRスピードテスト

設定値確認
 SG TCP/IP Analyzer








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